毒親育ちが知っておくべき4種類の境界線

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1. なぜ境界線が必要なのか?

C子さん
C子さん

会社の上司のAさん。いつも文句ばっかりで、聞いてるだけでしんどいわ…

かおり
かおり

わかります。周囲の人の機嫌が、自分の感情を左右する事ってありますよね。「人に嫌われたくない」「迷惑をかけたくない」と思うあまり、他人の機嫌が自分の感情に影響し、疲れてしまいますね。そんな時は境界線を意識してみましょう。

C子さん
C子さん

境界線ね・・・・・。具体的にはどうすれば良いのですか?

毒親育ちの多くは、幼少期から親の顔色をうかがい、自分の感情や欲求を抑え込むクセがついています。その結果、大人になっても自分の境界線を意識できず、無理をしてしまうことが多いのです。また親から境界線を踏み越えられがちな環境で育った方は、自分の境界線を守る感覚がないまま育った為、境界線が曖昧な事があります。

境界線が曖昧だと、こんな問題が起こります。

  • 断れずに過剰に人の世話を焼いてしまう
  • 相手の感情に振り回され、疲弊する
  • 自分の時間がをないがしろにし、周囲に時間を搾取される

これらの問題を防ぐためには、まず「境界線を持つことは悪いことではない」と知ることが大切です。

2. 境界線がないことで起こる負のループ

境界線がないと、気づかないうちに自己犠牲を続けてしまいます。

例えば、

  • 仕事で頼まれたことをすべて引き受け、オーバーワークになる
  • 家族の問題に巻き込まれ、自分の時間がなくなる
  • 友人の悩みに共感しすぎて、自分まで落ち込んでしまう

こうした状況が続くと、心も体も疲れ果て、「もう何もしたくない」と燃え尽きてしまうのです。

C子さん
C子さん

そうなんですよ。周囲に気を配りすぎて、自分の気分を持っていかれるんです。

3. 4種類の境界線を知り、守る

境界線には、大きく分けて4種類あります。

  1. 物理的境界線
    • 例:自分のプライベートな空間を確保する、触れられたくない場所を伝える、自分の持ち物を、自分の許可なく共用させない
  2. 感情的境界線
    • 例:相手の感情に巻き込まれない、自分の気持ちを大切にする、誰かの感情に責任を持たない
  3. 時間的境界線
    • 例:仕事とプライベートのバランスを取る、無理な予定を入れない、誰かに自分の時間を搾取されない(相手が遅刻してくるのが、当たり前など)
  4. 心理的境界線
    • 例:誰かの意見を鵜呑みにせず、自分の価値観を持つ、自分の選択権は、周囲の意向に惑わされない

まずは、どの境界線が自分にとって曖昧になりやすいのかを考えてみましょう。

4. 境界線を確立するとどうなりますか?

境界線を守ることで、次のような変化が起こります。

  • 人間関係が楽になる
    「無理をしなくても大丈夫」と思えるようになる
  • 自分の時間を大切にできる
    他人に流されず、自分のやりたいことに集中できる
  • 自己肯定感が上がる
    「自分の意見を大事にしていい」と思えるようになる
かおり
かおり

私自身も、モヤモヤ感や違和感を周囲の人に合わせすぎて無視したり、抑圧する事が以前はありました。しかし、心理療法を通して境界線を意識することで大きく変化し、今では嫌な事は、おなかの左下に出るシュクシュク感でわかるようになりました。そしてその感覚を無視する事が今では難しくなり、境界線を引くべき時がわかります。

5. まずはモヤモヤを言語化してみよう

A君
A君

モヤモヤ感や違和感って、どうやって気づくの?

かおり
かおり

「例えば、誰かと話していて、なんか疲れるな?って思ったことありませんか?」

A君
A君

うーん…あるかも。でも、ただ疲れただけじゃないの?

かおり
かおり

それもあるけど、特定の人と話すときだけそう感じるなら、それは心が“もう無理”ってサインを出しているのかもしれません。

A君
A君

じゃあ、そのサインを無視したらどうなるの?

かおり
かおり

どんどん相手に合わせてしまい、最終的には“自分が何を感じているのかわからない”状態になってしまいます

A君
A君

なるほど…じゃあ、違和感を感じたらどうしたらいいの?

かおり
かおり

まずは、その感覚を言葉にしてみましょう。例えば、“この人と話していると息苦しいな”とか、“なんかイライラする”とか。そしてその気づきが境界線を見つけるヒントになりますよ。

境界線を作る第一歩は、自分の「モヤモヤ」や「違和感」に気づくことです。こうした小さなサインを見逃さず、ジャーナリングなどで言語化してみましょう。

まとめ

境界線をしっかり確立することで、他人に振り回されず、自分らしく生きられるようになります。まずは「自分の違和感に気づく」ことから始めてみましょう。

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